【日本で活躍している外国人起業家に聞く 〜なぜ私たちはサラリーマンをやめて、起業したのか〜】 セミナーレポート

10月27日(水)にLinc主催セミナー、【日本で活躍している外国人起業家に聞く 〜なぜ私たちはサラリーマンをやめて起業したのか〜】を開催しました。

当日は、会場・オンライン含めて約70名の方に参加いただき、テーマへの高い関心度が伺えました。

外国人に限ったことではないですが、将来会社で働くか、起業してみるか迷っている人は少なからずいると思います。そこで今回はPacPort代表取締役の沈さん、Journey Creators代表取締役のWhiplusさんをお招きして、日本での起業に関するエピソードについて語っていただきました。お二人の豊富な経験を聞くことで、将来起業するつもりの人もそうでない人も、起業に関する知識やノウハウを深めることができました。さらに、母国ではなく外国で起業したお二人だからこそ持っている貴重なアドバイスもあり、起業したいと思っている人にとっては特に、刺激的な時間になったのではないでしょうか。


▼登壇者プロフィール


沈燁(しぇん いぇ)
株式会社PacPort 代表取締役

97年に北京大学電子工学部卒業後、来日。
株式会社YOZANにてWCDMA BaseBandチップを開発したほか、京セラ株式会社の事業戦略にも従事。
07年からは大手外資メーカーにて端末部門マネージャーから営業部長を経て、統括部門を経験したことがある。日本初のUSBデータカードやPocket Wifiなどのヒット商品を多数企画し、販売した。インフラ製品やB2B製品、Iot製品の事業を統括した経験もある。
2018年5月に株式会社PacPortを創設し、代表取締役社長に就任した。

 

 


Whiplus Wang
株式会社Journey Creators 代表取締役

華東師範大学情報学部、慶應義塾大学院メディアデザイン研究科卒。
在学中3年間でカナダ、イギリス、アメリカなど6大学に交換留学。
大手組織人材コンサルティング会社にて、
グローバルHR部門のマーケティングチームの立ち上げとプロダクト開発に携わる。
昨年11月に株式会社Journey Creatorsを設立した。日本最大級のビジネスコンテストTokyo Startup Gatewayにて、セミファイナリストに入選した。

 


質問1 サラリーマンを抜け出そうと決意した経緯について教えてください

沈さん:

  • 起業を考え始めたのは来日20年目くらいで、最初から起業を考えていたわけではない
  • 前職で開発と営業両方を経験したのちに、ソリューション提供に興味を持ち始めたことと、当時運輸業界のマーケット変動(大手運送会社の料金改定)があったタイミングで、社会に意義のあるサービスを作りたいと思った
  • 起業では『モノ・人・金』が必要ですが、時間をかけて条件が揃ったタイミングで覚悟を決めた。特に家族がいるため、数年間無給でも家族を養えるかどうかはポイントだった。

 

Whiplusさん:

  • 最初から起業するつもりではなく、モヤモヤの連続が起業決意の決めてだった。
  • 社会人4年目で成長スピードが遅くなり、新鮮感も減ったことによるモヤモヤや、前職で心を込めていたプロジェクトがコロナで白紙になったことによるモヤモヤがあった。
  • 伊勢神宮にお参りにいって、神様との対話があり(会場笑い)、人が会社に依存しなくても自由に働ける社会をつくりたいという自分の想いを再認識した。
  • サラリーマンならいつでも戻れると思ったのも、覚悟を決めた理由の一つ。

 


質問2 会社を辞めて起業するにあたり、準備したことはありますか?

沈さん:

  • 所属していた部門の仕事を1年かけて、5名に引き継いだ。
  • 副業として営業をスタートしてみた。
  • 人脈を作るために、幅広い人脈をもつ方にお金を支払い、ターゲット顧客の役員クラスと面談セッティングをしてもらった。

Whiplusさん:

  • 1つ目は「つくる」こと。『起業の科学』を読んだり、アイディアや事業をただ考えるだけでなく、アプリのプロトタイプを作って周りの意見を聞いた。自分の考えをSNSでも積極的に発信した。
  • 2つ目は「やめる」こと。会社に辞職を説得することに時間がかかった。納得してもらうために後輩の育成プランを考えたり、研修などをしてやめる準備をした。

 

質問3 起業初期のエピソードについて教えてください。

沈さん: 

  • ちょうどソリューション関係のビジネスをやろうと思ったタイミングで、知人から事業相談があり、そのまま事業を引き継ぐ形になった。彼らの深センチームも引き継ぐことになった。
  • 共同設立者はいたが、実質、市場開拓は自分一人で取り組んだ。
  • 資本金は全額自分で出し、開発費は銀行からの融資を得た。ベンチャーキャピタルを使って資金調達を試みたが失敗した。銀行業界に詳しい財務顧問の力を借りて、最終的には銀行からの融資を受けることができた。

Whiplusさん:

  • 「note」の発信で共感してくれたメンバーやハッカソンへの参加で出会ったメンバーを集め、チームで起業した。
  • 社員2年目で永住権を獲得したので、口座開設などは比較的スムーズにできた。
  • 売上は共感の総量だと考えていたので、事業拡大まではスモールスタートとして、アプリ開発に取り組んだ。

 

質問4 起業をして良かったと思いますか?起業を考える方に何かアドバイスはありますか?

沈さん:

  • 昔に戻ったとしてもサラリーマンはたぶん続けないと思う。44歳で起業して年齢的に若くはなかったが、いろんな経験ができている。
  • 20代ならどんどん挑戦して、起業もオススメしたい。
  • もし30~40以上の方が起業する場合は、家族などがいて自分一人だけの決断じゃないので、自分をよく知ることが大切。自分に何が足りないかをよく分析し、不足を補える仲間を見つけることが大事だと考える。

Whiplusさん:

  • 新しい世界に飛び込んで良かった。サラリーマンを続ける選択肢もあったが、何かを得るということは、同時に他の何かを捨てること
  • 起業する前に全ての選択肢を洗い出すことが大事。転職、社内に残る、副業/複業など全ての選択肢を知ったうえでそれでも起業したいなら起業をしよう。


イベントでは他にも多くの経験をシェアいただきましたが、レポートはこちらで終了となります。

イベントの様子は録画アーカイブを配信予定です。動画を視聴したい方は、動画URLをお知らせしますので、以下の連絡先までご連絡いただけますと幸いです。

問い合わせ先:lincintern@linc-info.co.j

担当者名:王川(おうせん)

 


■最後に

今後もLinc Careerでは、インバウンドタレントと企業が出会うきっかけ作りや、インバウンドタレントが在籍している企業同士の交流機会を作っていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


■当社について

Lincではインバウンド・タレントの「日本に来て良かった」を最大化させることで多様性と包容力溢れる社会の実現というビジョンを掲げております。来る“大労働力不足時代”と日本社会のますますの多様化を見据え、Lincはインバウンド・タレントの留学、就職、生活全般といったライフイベントを支える各種サービスを展開するプラットフォームを目指しております。


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